家庭菜園とパン屋

家庭菜園歴は35年になります。一年を通じて40種類の野菜を栽培いたしております。山崎の家は当初竹藪の中にあったため土壌は殆ど酸性の強い性質であり粘土質の作物には不向きな土地でした。最初ベテランの百姓の方の指導により、アルカリ化或いは中性化するためには石灰をまき、肥料は化学肥料をそして殺虫剤を使うことが近代農業のように教わりました。しかし化学肥料、農薬を扱うことにより手は荒れ、不純な匂いは吐き気を感じ、説明書にマスクをかけて手袋をつけて扱ってくださいと明記されてるではありませんか、言うまでもなく実感的に近代農業にて家庭で食べる野菜は作れないと感じました。家の近くのおばあちゃんが作っている菜園を見ていると土はフカフカ野菜は見事に生育しているのです。「ここは何の肥料を使っているのですか」と尋ねたら「一切肥料はつかっていません」との答え、草を引き抜かずに刈り取った草を乾燥させそのまま土の中に戻す自然栽培なのです。まさに目からうろこが落ちる思いがいたしました。

堆肥落ち葉は50袋くらい集めます。

以後一切化学肥料、農薬は使わず自然栽培を実施いたしております。里山に近いためか堆肥になる落ち葉はふんだんに手に入ります。落葉と畳屋さんよりいただいた古畳を積み上げ米ぬかを混ぜ、発酵させると一年でふかふかの堆肥が出来上がります。

「発酵」といえば今たまたまパン屋さんの設計にかかわっていますが酵母菌を育てる環境、意識は自然栽培と共通しているように思えます。自然の力によって育てることの大事さを家庭菜園を通じて感じております。今食文化の中心は発酵食品のように思います。味噌、納豆、パン、ワイン、ビール、ヨーグルト等々、私はこのような発酵食品が大好きです。発酵食品を愛食、愛飲している民族は健康で長生きしているそうです。手前味噌ながら味噌と野菜は自家製です。

ところで、小さなパン小屋も完成に近づいてきました。ネーミングは「Pave Nature」パベ、ナチュール

英語ではペーブメントいわゆる舗床の意味でフランスでは石畳を意味する。それにちなんでパベ ナチュールというパンがあるそうです。ですから外構において店舗前は大きな石畳にいたしました。

 

石畳-3

 

 

 

 

 

 


2014/05/05  comment:(0)

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