pave nature パン屋がオープンしました

外観完成-2    大山崎町の天王山のふもと山裾の住宅街に小さなパン屋がオープンいたしました。設計者の西村隆としては過去の設計歴として最小の規模となりました。しかし最大のエネルギーと細かな神経を使うプロジェクトでもありました。設計依頼者であるブーランジェ(パン職人)のパンを造る熱い心意気が伝わり、建築家とコラボレーションしたいとの意思表示をまずは示されたことに対して、それを真摯に受け止めあらゆる努力を惜しまない気持ちでのスタートでありました。 パンの製造技術、工程は分からないですが、生地の発酵次第ですべてが決まりそうであります。「菌」は生きているとよく言われています。その菌の機嫌を損なわないように気温や湿度、生地の水加減、練り具合など、すべてパン職人の腕にかかっています。そして生き物であるからその扱いに神経を使わなければなりません。パン造りは大変だなと感じつつ、しかしその環境を整えるのが建築家の役割であり、仕事のようだ。 天然菌を育てることと自然栽培の土作りとは共通の環境と意識を感じることは以前記述しましたが、自然の力を借りて育て、自然を把握することにより物事の創造性につながるものと改めて感じ、今後設計する上において大いに役立った経験でした。「菌」も「パン工房」自然の環境の中で健やかに育ってほしい。 室内完成            


2014/05/24  comment:(0)

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