里山会議

天王山のふもと山裾に住を構えたのは40年前です。水道は地下水で夏は冷たく、冬は暖かく美味しい水でした。周辺は竹藪でこの乙訓地方は筍で有名な地域です。我が家でも毎年筍はたくさん採れました。しかし都市化が進み、周辺はどんどん開発されて住宅が立ち並び、山裾の少しばかり里山の雰囲気もなくなりました。山に生息していた動物たちがその里山を人間社会との緩衝地帯であったはずが、人間のエゴにて住宅街になり行き場がなくなり、最近では住宅地に侵入してきています。当然我が家にも訪問客がいます。イノシシ、サル、タヌキ、アライグマ等々、つい最近は堆肥場にぼこぼこと直径20cmぐらいの穴が空いているではありませんか、畑にもジャガイモが堀起こされているのです。堆肥の中にはミミズやカブトムシの幼虫がたくさんいます。それを目指してイノシシ君が毎夜訪問されています。遡って昨年の秋口にはそろそろ食べころかなと思ってリンゴを収穫に畑に出てみればなんとサルがそっくり抱え込んでテラス上でおいしそうに食べているではありませんか・・・・あきれ返って唖然といたました。 サル-2   仕方ありません!人間のエゴで動物たちが生息していた地域まで占領して開発、都市化した因果関係そのままの縮図だと思います。 その都市の中の一画の里山で 家庭菜園をしています。土は耕さず、草は抜かず刈り取り乾燥させ畝に敷きこみます。それは土の中にはミミズ、菌類、バクテリアなど様々な生き物が暮らしています。その生物たちの邪魔をしないためにも掘り起こさず、枯れ草を敷いて太陽光の調節を行い微生物が育ちやすい環境を造ってやっているのです。そしたら残された草の根っこが空気層を造り微生物たちの活動に相応しい状態にて肥沃な土壌を造ってくれるのです。これが自然栽培で、労力が省けて我々忙しい身にとってはうれしい農法です。 大山崎町の天王山のふもとの都市化された里山での生活を充分に満喫し、自ら体験した様々な事柄を里山会議を開き、この場から文化として発信していきたいと考えています。ただし、里山会議は私一人の自問自答の一人会議です。異議ありの方は是非メールにて申し付けください。


2014/05/30  comment:(0)

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