いい移住-2

前回に続きいい移住の話ですが、都市で生活する人と郊外に住む人の歴史を見たいと思います。

 フランス語でブルジュワとは、中世時代では今風な金持ちではなく、城壁の中で商工業を生業とするものが集まり、そこで生活をする人を指して特に貴族でもなく中産階級の事である。(Wikipedia)

 中世以降都市の商工業者たる市民をブルジュワと言っている。いわゆる都会に住む人生活する人達をブルジュワージーとされている。貴族は敵の襲撃を防ぐため、城壁は山岳地、或いは川、湖に囲われた地域に築城されているのが多い、一方城壁の外の農民は農耕に適した平坦地で生活をする。日本では山岳地帯に農民が住み、平坦地の都市化しやすいところに開発が進み富裕層が住み着く現象はヨーロッパとは逆の成り立ち現象のように思います。

 今日では都会に一極集中している社会の仕組みが徐々に分散化が始まり地方へと移りつつあります。それに伴い移住者が増えている現象でもあります。コロナの関係で在宅ワークが通常となった今日、たとえ通勤時間が2時間かかっても、電波が届く範囲であれば、サラリーマンにとっては充分な生活圏内です。 年齢的に職から解放され自由な身の方或いは自営業を試みされる方々がローカルな地域に移住して、自然の中で溶け込み、自由を謳歌される方が多い。以前は医療施設がないところは敬遠されたが、最近のデータで「都道府県別平均寿命ランキング」を見てみると、地方の山岳地帯に住む人の寿命が長いのです。「ピンピンコロリの法則」著者、星旦二先生は医療機関が整った都会より蛍が舞う、無医村地域の方が平均寿命が長いと指摘されている。行政に於いても、人口の減少に伴い、地域社会の活力の低下を防ぐため支援する制度があります。県外から移住すれば、子育て、住まいの改修費用等の援助を受けることが出来るのです。

 過ってブルジュワジーと呼ばれた人々は市民革命の主体となり、それまでの貴族や聖職者が主体であった体制を転覆させたと同じように、今の現代の市民が心の革命に移ると、いい移住になるのではと、物資の豊かさより、自然の中に暮らし、心の豊かさが本当のブルジュワージーと信じています。

夏野菜の収穫前の野菜(タマネギ、馬鈴薯)の保存状況です。

プラムが収穫の時期です。


2023/06/26  comment:(0)

コメントを残す